名前入れのお仕事





WORKSHOPにいただいたオーダーの品製作の工程中、
わたしの重要な役割になっているもののひとつが、
カトラリーへのお名前入れです。

バーニングペンというものでカトラリーの裏に文字をいれます。
いわゆる既製の販売品とは違って、
私たちのお届けしているモノは、ほとんど
オーダーいただいてから製作しているものなので、
少しでも「世界にひとつ」感をもって大切にしていただきたいな、と思っています。
このお名前入れサービスをはじめてから、今では、
カトラリーのご注文のうち九割以上の方がお名前入れを希望されるようになりました。

定番品オーダーの管理はわたしがやっていて、
主人に製作の「発注」をするのですが、
アイテムごと、お客様ごと、材や本数、何度も何度も間違いがないか確認をします。
主人から最初の成形があがってきて、わたしのもとに一旦渡され、
文字入れとなります。
(仕上げをした後だとうまく焼き付けることができないのです。)

まずご希望のお名前や文字を大きく拡大してご注文用紙に打ち出し、
それを間違いがないように、カトラリー裏面に薄くえんぴつで下書き。
えんぴつの粉が残っていてもうまく焼き付けできないので、
ぎりぎりまで落としてから、バーニングペンで本番です。





このバーニングペンは、電気で先端が熱くなるという仕組みのものですが、
ペン先は、主人が使い勝手のよいように作りかえたものです。
壊れた時のために予備のペンも用意してありますが、
このペンはもう10年モノで、ずっと現役ではたらいてくれています。

全行程の中の一部とはいえ、お名前入れは本当に緊張するお仕事です。
毎回数十本の名入れの工程が、月に4,5回。
一回のお名前入れ作業で数時間があっというまにたってしまいます。

無事入れられたらまた主人のもとにわたります。
塗装、オイル磨き、洗い、乾燥等の工程を経て完成します。


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手書き文字なので、
お客様からいろいろな文字のご依頼をいただきます。
お名前はもちろん、生年月日だったり、
THANK YOU などというメッセージ風のものもあったり、
ナンバリングの数字、お店の名前、記念日等々....
お客様もいろんなお気持ちをこめてご注文くださるのが伝わって来て
こちらもやりがいがあり、ありがたいです。

メディアで時折発表される「赤ちゃんの名前人気ランキング」。
上位にランキングされるお名前は、
わたしが文字入れさせていただくお名前とも、見事に一致します。
(一度MWC.の中での文字入れランキングを集計したい!とおもうのですが、
なかなか着手できず....。涙)






今はご注文受付をお休みさせていただいていて、
日々製作に集中しているのですが、
再開に向けて準備もすすめているところ。


SHOPのお仕事は、やはり暮らしの根幹です。






2007.4.24



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